【北京=河田卓司】新華社電などによると、中国・四川大地震で、世界文化遺産に登録されている古代の水利施設「 都江堰 ( とこうえん ) 」の人工中州の上流部に亀裂が入ったほか、水門管理棟と発電機棟が倒壊していたことが14日わかった。
中国水利省は専門家らを緊急派遣し、上流の紫坪鋪ダムの水位を下げるなどして安全確保を図っており、都江堰の流れに影響は出ていないとしている。
都江堰は2000年以上前の戦国時代、 岷江 ( みんこう ) の氾濫を防ぐため建設された中国最古の水利施設。人工中州で川を2つに分け、多くの用水路に分かれて成都平原を潤してきた。
水利省では特に紫坪鋪ダムが決壊するなどすれば、都江堰も甚大な被害を被るとして対応を急いでいる。
このほか、今回の地震の震源地アバチベット族・チャン族自治州には世界自然遺産に登録されている美しい湖で有名な観光地、 九寨溝 ( きゅうさいこう ) もある。九寨溝でも山崩れ、土石流、地面の陥没などが発生したが、死傷者は出ていない模様。
1万数千人の観光客が足止めになっていたが、13日夜からは航空便も運航を再開し、観光客も帰途につき始めた。 (読売新聞)


